とげのひと


 


 
最近、すごーく、眠れない。
首領パッチが、おかしいせいだ。

「なんかさ、重いな〜って思って目ぇ覚ますと、あいつが乗っかってんだよ。
で、寝相悪いんだなーって言ったら、『寝相も何も、寝てねーし』って言うんだ」

「でさ、何で起きてんのにそんなとこにいるんだよ、って訊いたらさ、
『寝顔見てた』とか答えたんだぜ〜?わけわかんないよな」

ヘッポコ丸にしゃべったら、あいつは顔を真っ赤にして、グーって、掌を握り締めてた。
・・・・・怒ってるのか?

「こんなこと・・・もっと早く言ってくれよ」

俺に怒ってるわけじゃないみたい。
一寸安心。

「ええ?・・・んー、だってさ、首領パッチがいないときじゃないと」

もしもあいつに聞かれたら、逆ギレされそうだからな。

「だからさー、どうしたらいいと思う?気にしないで寝るべきなのか?」

「絶対に、それだけはやめとけ」

「何でだよ?」

「・・・何でも」

いくら訊いても、ヘッポコ丸は教えてくれなかった。
何だよ、黙り込みやがって。
今度はボーボボに訊くからいい、って言い捨てて行こうとしたら、腕を掴んで止められた。

「それも・・・絶対にやめとけ」

「だーけーどー・・・眠ぃ時に寝れないのって、イヤだしなー」

「首領パッチの傍で寝なきゃいいんだろ?俺のとこで寝ればいい」

「あ、本当?だったら、もういいか」

安心したから、またそこに座った。

「じゃあさ、今寝てもいいか?」

「・・・いいよ」

寝不足だったから、すごーくありがたい寝場所をゲットして、かなり嬉しい。

勝手にヘッポコ丸の膝に乗っかって、目を瞑った。



 

 天の助は総受け・・・と思ってます。

一番積極的なのが首領パッチ
一番ラッキーしてんのがヘッポコ丸
一番密やかなのがボーボボ。

 


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