夏侯惇を守るために戦に出た。
そうしたら、このザマだ。
彼を狙う刺客がいるだなんて、思いもしなかった。
普段あれだけ無防備な彼のこと。
夏侯惇の息の根を止めるなんてことは、暗殺者には容易い仕事だろう。
医者に許されて、呂布は夏侯惇の部屋にいる。
あれほども見せることを嫌がっていた左目は、今は、呂布の視線に晒されている。
意識のない夏侯惇の顔立ちは、驚くほど端整だった。
死なれるかもしれない、だなんて現実、すぐには受け入れられない。
置いて逝かれるなんて感覚は、呂布には到底、理解ができないものだった。
死と別れが、こんなにも理不尽に、しかも突然襲い掛かるものだったとは、呂布は知らなかった。
傍に居られる。
目の前で、その呼吸と鼓動を見守っていられる。
それだけで、呂布の心は大分救われた。
「また、死に損なったな・・・」
回復した夏侯惇は、苦笑を浮かべてそう言った。
いい人と5題:お前が天使に見える
エンパでシリアスとかアリエネェだろっていうのは私が一番わかってます・・・ええ、わかってます・・・(´∀`;)
ホントごめんなさい・・・
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